2006年 12月 02日
観た後、満員電車に乗るのが怖くなりそうな映画
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「Shall we ダンス?」でおなじみ、
周防正行監督が11年ぶりに撮った新作は、“痴漢冤罪をめぐる裁判”がテーマです。
映画■それでもボクはやってない
電車内で痴漢に間違われてしまう主人公。
映画は法廷での闘いを描いていきます。
日本では、
こういった痴漢冤罪の場合、
法廷でそれが真実か否かを改めて問い直すという雰囲気は非常に希薄で、
量刑をどのようにするかだけが焦点になってしまうようです。
(日本の刑事裁判は有罪率がとても高い)
無罪を取るためには、被告人側が無実を証明しなければいけないのが現状です。
執拗な取調べの厳しさに耐え切れず、
「真実は法廷で絶対に明らかにされるだろう。」と考えて、
ついその場しのぎに誘導にのっては、もうその時点で負けという事。
私の場合、
朝の通勤はラッシュのピークよりは少し遅め目の時間なのと、
帰りは深夜の終電に乗ることが多いので、これもそれほどは混んでいません。
でも昔、自分の体が浮き上がるくらいの厳しい通勤ラッシュを経ていた頃を思い出すと、
あらぬトラブルに巻き込まれることなく、ここまで来れてホッとします。
ちょっと怖くなるこの映画のテーマです。
by arukimono
| 2006-12-02 02:11
| 映画者