2007年 02月 08日
魂をゆさぶられる建築
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建築展に行ってきました。
ある異端の建築家の作品展です。
氏はその驚異的なパワーでダンプカーのごとく日本の建築界を疾走し続けました。
私が学生のとき、たまたま学園祭の企画で大々的に作品展覧会が行われ、
ど迫力の数多くの図面と模型が展示され大変刺激を受ける事になりました。
それ以来約20年ぶりに図面を直に眺められると知り足を運んでみた訳です。
ここ最近、耐震偽装続きでやや元気を失いつつある建築業界。
「貴様ら、しっかりしろ!」と殴られつつも温かく励まされたような気分での帰り道でした。
■鉄のマンション。”軍艦ビル”の異名を持つ。
JR山手線の車窓から今でもその姿を拝める。(新宿~新大久保間)
■ゴジラビル。
かつて新宿二丁目のど真ん中に存在した。(現存せず)
私はたまたま見た一枚の写真から位置を推定し、実物と対面に成功。
■ユーゴスラビア国立オペラハウス群 コンペ案
勉強を始めて間もない頃、たまたまこの作品の一端を見る機会があり、
衝撃を受け、建築に対する希望と共に恐怖を覚えた。
自分にとっての原風景的建築。
■パリ・ポンピドーセンター コンペ案
パリの街並みを”踏みつぶす”というコンセプトで形作られた異形の建築。
この油土模型の外装にはホッチキスが利用されている。
今にも動き出しそうな迫力と躍動感に溢れた模型である。
渡邊洋治[1923-1983]
建築を独学。
「船舶・軍艦・鎧・鳥・竜」などを彷彿させる独特の建築デザインを展開した。
製図用インクではなく、一般的なマジックを用いて描くその迫力ある大胆なドローイングは
伝説的。
by arukimono
| 2007-02-08 00:50
| 建築者